私住んでいる団地は築40年以上経過しており、住人もそれなりの年齢のシニア世代の方々が70%くらいです。
駐輪場に猫が5匹ほど住んでおり餌が置いてありました。
そこの近くのベンチは道路に向いており、私より年上の女性が座って手渡しで駐輪場の5匹の猫に餌を与えていました。
まるで…猫ハーレム!うらやましい。
団地の内の公園のベンチには、白髪で長髪の男性が駐輪場の猫たちと違う猫5~6匹に餌を与えていました。
スキンシップをする関係というより自然体で猫たちと付き合っている様子でした。
猫たちは感謝の気持ちと安心感からかその男性の近くに座ってまどろんでいました。
別の日には同じ場所でシニアの短髪の男性が餌やりをしていました。
不思議なことに2人が共にベンチで猫とともに過ごしているところは見たことがありませんでした。
ほとんどの猫は耳に桜の花びらのような耳カットがあります。
この猫たちはペット禁止のこのマンションで暗黙の了解でシニアの方々が共有で飼っていると思っていました。
週2~3日は清掃の人たちが来ていました。
避妊手術や餌やりも管理されていると思っていました。
猫は大好きでしたがその方々の楽しみを奪うようで餌やりには参加しませんでした。
団地では私は新参者でしたし、無駄な近所付き合いもしたくありませんでした。
シニアの生活とペットとしての猫
私の住んでいるマンションは「ペット禁止」です。
団地の餌やりさんたちは本当は1匹でもいいから自宅で地域猫を飼いたいと思っている方や、1匹だけを選び飼うのは他の子が可哀想と思う方もいるのではないでしょうか。
団地の管理組合からはもう古いマンションなのでペットを飼ってもいいのではないかという意見もあるそうです。
アンケート用紙がきたので賛成の答えを出しました。
一番ネックになることはペットが自分より長生きする可能性が高いからではないでしょうか?
私は自分の年齢を考えると子猫から飼う勇気はありません。
成猫は赤の他人と突然暮らすみたいで気を使うと思います。
シニアの生活と私と猫
私は絶対猫は飼わないと決めています。
若いころ猫を2匹飼っていたことがあります。
その頃は、フリーランスで仕事をしていて収入も時間もそれなりにありました。
バブル時代の景気は終焉を迎え全ての価値観が変わり、私はまた会社勤めを始めました。
離婚により私の不運が重なり猫が飼えなくなりました。
その頃たくさんの問題を抱えてしまい知人に紹介していただいた占い師さんに相談しました。
山に行って捨ててきなさいと言われました。その話を聞いた弟がお気に入りの猫を1匹を引き取りもう1匹は血統書を持っていたので里親を見つけてくれました。
まさか自分が飼っていた猫を手放すとは夢にも思っていませんでした。
今後「生き物」は絶対飼わないと決めました。
地域猫とのお別れ
今の団地に来てから生活のために派遣会社に登録し、夜勤や夕勤の仕事を月12日ほどしていました。
派遣先はとても怖いパートさんばかりで本当に辛かったです。
出勤時にドアを閉めた後、亡くなった祖父母や両親に今日一日無事に過ごせますようにとお願いしながら仕事先に向かったものです。
そのころ兄弟らしき茶猫と出会い団地内の公園の中まで見送ってくれました。
その猫たち話しかけると返事をする子と嬉しそうにゴロゴロ転がる子で、2匹一緒に見ることは月に1回見るか見ないかでした。2匹はとっても仲が良くお互いのしっぽをからませながら私を見送ってくれました。
亡くなった猫好きの母が私の心の支えになってくれるように頼んでくれている思っていました。
私が入院した日と退院した日にも現れました。
その兄弟を見なくなったころ茶色の子猫が現れるようになりました。
話しかけると返事をして私の前でゴロゴロ転がる子でしたが絶対に触れられる距離には来ませんでした。私は初めてこの団地で餌を与えたい思うようになりました。
仕事の帰りに毎回迎えに来る子猫に餌を与えるようになって2~3か月経った頃からでしょうか。
仕事帰りの夜、70歳くらいの男性にすごく怒られました。野良猫が自分の自宅の玄関にフンをするあんたが責任をとってくれるのか等々。10分くらい「激おこ」で同じことばかり言っていました。
その男性の部屋は3階でした。
野良猫がわざわざ怖い爺さんの部屋の玄関前にフンをしに階段を登って行くのかなあ?
結局…私は餌やりをやめて、帰る道を変えました。
表向きでは地域猫がいなくなりました
気が付くとマンションの駐輪場には、餌やり禁止のポスターが貼ってあります。
思えば…
シニアの人たちが猫に餌を与えながら楽しそうにしている姿や、黄昏れているのを見なくなりました。
目算で20匹以上いたと思われる地域猫は姿を消しました。
2年前突然現れた「捨て猫」だけは見捨てられない
その成猫は1~2年前突然首輪をつけてマンションの駐車場に現れました。
クシャンとした「ぶちゃいく顔」の成猫でした。
途方に暮れている様子が印象に残りました。
夜になると(さかり)ではなく『ギャー』という猫の死にそうな恐ろしい声が定期的に聞こえていました。
2度目に会ったとき全身が土で汚れ顔や体のいたるところが傷だらけで、耳の後ろが直径2-3cmくらいの傷で出血していました。
そして再び会ったとき耳に桜の花びらカットがあることに気が付きました。
君の名は「チャーちゃん」
人を信用している様子、足元にすり寄ってくる仕草からその子は元飼い猫であったことがあきらかでした。私は「チャーちゃん」と呼んでいます。健気で人の気持ちがわかる子です。
餌をやらないと決めていた私ですが傷が絶えないその猫を見捨てられず外出時は必ずリュックに餌を入れています。
「チャーちゃん」ファンの目撃情報
- 女子中学生夕方ビニール袋の中に餌を入れて持ってきます。ネコと一緒にベンチに座って寂しそうに見つめています。
- 30才前後の男性とっても可愛い色とカタチの餌をベンチの上に置いていきます。
- 40才代の女性。水入れとエサ入れ持参できてベンチに座り「チャーちゃん」を足元に侍らせています。私の餌やりはなしで大丈夫だなと思いながら会釈するとその女性は足をブラブラさせながら楽しそうに微笑みを返してくれました。
- 老夫婦のご主人はチョット足がご不自由な様子。奥さんがは「チャーちゃん」のいる場所や寝る場所も知っているようで探して呼んできます。ベンチで座りながらご主人が話しかけながら「チャーちゃん」に餌を与えご夫婦で穏やかな様子で1時間ほどいます。
- 中年の男性。そのエリアには茶猫も別にいるのですがその子のために餌を与えに来ています。ついでに「チャーちゃん」にあげているという感じです。その男性は二匹の猫が餌を食べきるのを静かに見守っています。
まとめ
ファンがいる「チャーちゃん」 の餌やりは毎日ではないし…
「激おこ」おじさんのテリトリーでないし他のファンの方々もリスクを背負っているので「チャーちゃん」が寄ってきたら餌をあげています。
ヒミツですけれど
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