1992年バブル崩壊で不況が深刻化しながらも
バルセロナ五輪、アルベールビルオリンピック(冬季オリンピック)が開催された年でもあり選手たちの活躍に日本人は元気をもらいました。
個人的には大ファンの松本清張、長谷川町子、尾崎豊が死去することが印象に残った年でした。
私は相変わらず自分の将来が見えなく不安な日々を送っていました。
フリーランスの時期にインテリアデザインの仕事に戻りたいがために夜間のデザインスクールに通いました。
紹介で立ち上がったばかりのインテリアデザイン会社のアシスタントになることができましたが、時期が悪く会社が予定していた仕事もなくなり3ヶ月でお払い箱になりました。
その後、看板制作会社で設計の仕事をしましたが自分にはインテリアデザインの仕事には縁がないと気が付くこととなりました。
フリーランスの時期知り合った知人に仕事を紹介され一旦将来がないと思って捨てた仕事に戻り安定した職場環境で勤務することができた年でもありました。
ずっとあなたが好きだった(1992年 TBS系テレビドラマ)
TBSの年間最高視聴率を獲得した話題作です。
賀来千香子・布施博主演では初回は13.0%しかとれなかった視聴率が最終回34.1%で終了となったドラマでした。
特異で極端な佐野史郎が演じるマザコン男は「冬彦さん現象」と言われるブームを作りました。
結果的に名脇役佐野史郎と野際陽子が主役の賀来千香子・布施博を食ってしまったと考察します。
サスペンス系ドラマオタクの私の個人的な感想
このドラマは当時は見ていなく10年ほど前と最近通して2回見ました。
「ずっとあなたが好きだった」は視聴率が初回とれずテーマを大きく変えたため脚本の未熟感が見え隠れします。
よだれを垂らしなが「ふぅぅぅ—」と唸ったり、ロッキング木馬に乗ったシーンの冬彦(佐野史郎)が怖かった…
それ以来、私は佐野史郎という人は粘着質な俳優さんのイメージを拭い去ることができず佐野史郎がドラマに出てくるといつもあいつは悪役か犯人と決めつけていました。
30才を過ぎているのに精神的に幼すぎる美和(賀来千香子)の泣き顔が美しい。
爽やかさのないとラガーマンと布施博に対し感じるのは現在の状態を私が知っているからでしょうか?
ラガーマン俳優は夏木陽介でしょう!古いですねー。
とはいえ当時の同じ年齢の俳優さんをネット検索しましたが適役を探せませんでした。
ドラマ 「ずっとあなたが好きだった」とは
主演:賀来千香子・布施博・佐野史郎・宮崎ますみ
オープニング:サザンオールスターズ「涙のキッス」
ドラマ「ずっとあなたが好きだった」は高校3年のとき松島に出かけて美和が洋介と一夜家を空けることとなる。
それを知った美和の友人が亡くなりそれがきっかけとなり二人は連絡をとれず自然消滅となり別々の人生を12年間歩むこととなったことから始まります。
第1話 危険なお見合い結婚
美和(賀来千香子)は30歳間近のOLで父の常雄(橋爪功)の強引な勧めで仙台の実家に戻り見合いをする。
相手の冬彦(佐野史郎)には過保護な母親・悦子(野際陽子)がいたが東京で新居を持つため別居であり、エリートサラリーマン冬彦の爽やかな印象に美和は好感を持った。
見合いの後、美和は青春の思い出である高校のグランドを訪ね初恋の相手である大岩洋介(布施博)と12年ぶりに再会する。
会って2回目で美和は冬彦にプロポーズされ2人は結婚を決める。式場で律子(宮崎ますみ)を伴っていた洋介と再会する。
第2話 セックスしない夫
美和と冬彦の新婚生活が始まり初夜は冬彦が酔ってしまい何もなく終わった。
冬彦は美和に優しく接するが味噌汁の味が母親と違うとさりげなく言う。
美和は新居の近くに洋介が偶然住んでいることを知る。1週間が過ぎたが冬彦は美和の体に触れようとせず美和は次第に不安になっていった。
そんなある日美和の留守中に姑の悦子が合鍵を使って上がりこんでいた。冬彦の独身時代の優しさは全て自分のアドバイスだったと聞かされる。
第3話 氷の微笑
親にも言えない夫婦間の悩みを親友の北野知子(中村久美)に打ち明ける美和。
結婚の先輩である知子からの忠告を受け意を決した美和は夜遅く戻った冬彦に「抱いてほしい」と意思表示をするが冬彦に拒否をされる。
落ち込む美和だったが冬彦が翌朝外食に誘うが新居に姑の悦子が突然訪れ、食事に同行すると言い出すが美和は2人で外食をしたいと断ると約束の場所にそのことを理由に冬彦は来なかった。
美和は帰り道に落ち込んでいると偶然洋介と会う。
姑とのことがあって以来だんだんと冷たく冬彦に扱われるようになっていく。
第4話 妻の過去は許さない!
僕の妻とは認めていないと冬彦に言われた美和は仙台に帰りたいと言い出し、冬彦に明日は帰ってくるんだよねと確認される。
実家に帰ると姑がすでに訪ねていて2人が言い争いをしたと報告されてしまう。
美和の母親は娘の様子がおかしいことに気が付き話を聞きだすが美和は甘えるだけであった。父親は実家に泊まらず帰るように命令する。
帰りの新幹線で洋介を見かけて2人が別れた後の誤解が解けるまで海で夜が明けるまで話をする。
冬彦は美和の行動の全てを知っていた。美和は冬彦の理不尽な言動や行動から新居を再び出ることにした。
第5話 涙の誕生日
離婚を決意をしてマンションを去り友人の北野知子の家を訪ねご主人(さんま)と挨拶をすると仕事を紹介してもらえた。仕事が決まりボロアパートと契約するが謎の男が現れ脅したり職場で邪魔をされて退職をせざるおえない状況になった。
美和は自分の結婚の失敗のために引越しをした報告と思い出話をする美和に、洋介はそんな昔話している場合ではないと言う。
新居のマンションに自分のものを取りに戻ると美和は洋介との隠し撮りされた写真が玄関先に投げ出され姑が入り込んでおり、必ず戻ってもらいますよと言われてしまう。
美和がボロアパートに戻ると洋介がキツイ言い方をしたことのお詫びとしてかつて欲しがっていたジャージを誕生日プレゼントにして自転車に乗ろうと誘う。そこにちょうど律子と後輩が現れる。
第6話 離婚裁判
美和のもとに家庭裁判所から冬彦との同居を求める通知が届いた。姑の悦子が調停に持ち込んだのだ。
美和は七夕祭りで賑わう仙台まで出向き裁判の取り下げを姑に依頼するが冬彦のところに帰れの一点張りで話にならなかった。
その足で実家を訪れた美和の話を聞こうとしない父親に不信感をもつ。
美和は仕方なく調停での話し合いに応じる決意を固めるが肝心な主張を調停委員に理解してもらえず落ち込む。
第7話 ビデオテープの告白
会社では企業のラグビー部の廃止の話が持ち上がり、ラグビーを続けるために洋介は監督の話をまとめに仙台の母校へ向かったが現役を去る事にためらいを感じていた。
その頃、美和は2回目の調停に出ていた。冬彦側の弁護士は美和が洋介と不倫していると決めつけ調停に洋介呼ぶように要求する。
美和は姑に二度と洋介に会わないと書面にするよう要求されて従うことにする。
美和は父が姑に銀行の融資の口添えをしてもらっていることを偶然知ることとなる。
一方、銀行の仕事での不正が露顕したことで冬彦が責任を問われていることを知り冬彦の母は上司に土下座するが母親の過保護ぶりに冬彦はうんざりし銀行を退職する。
冬彦の告白ビデオテープが美和のアパートに届き、友人の知子とともに見た内容に心が和らぐこととなる。さらに調停で冬彦が生まれ変わると反省の言葉を告げ美和は冬彦とやり直すことを決心する。
第8話 性生活の不一致
冬彦と美和は初めて結ばれようやく普通の新婚夫婦らしい朝を迎えた。
しかし冬彦は美和との性生活に自信が持てないまま美和と洋介の仲を疑い続けている。
一方、洋介は母校の監督の話を断りラグビーとの関わりに別れを告げ律子との結婚を決めた。
仕事帰りに冬彦は同僚に連れられてSMクラブへ行くこととなり冬彦はその雰囲気に異常に興味をもつ。
冬彦と律子は示し合わせ美和と洋介を誘い4人で気まずい食事会をする。
第9話 悪夢の妊娠
冬彦と美和は互いに気持ちのズレを感じたまま生活を共にしていた。
挫折を知らなかった冬彦は全て自信がもてず美和の愛し方が分からないと苦悩する日々を送る。
姑は息子が落ちぶれたのは美和のせいだとなじり、洋介と律子の会社を訪ね美和とは2度と会うなと釘をさすのだった。
一方、洋介は美和が幸せに暮らしているのかを確かめるため冬彦の会社へ向かい暴力を受け追い返される。そして洋介と美和はお互いの気持ちに気が付き始めるが美和は妊娠していた。
第10話 人形の家
冬彦の思い込みから子供を堕ろせと言われ傷ついた美和は実家に帰り今度こそ離婚すると両親に話す。
冬彦は洋介の職場に訪れ「俺は能無しと知っているが、あんたは自分が狂っていることに気づいていない」と言われる。
姑は冬彦とともに美和の実家を訪れ世話をした銀行融資の返済期限ついて脅しをかける。
離婚問題に決着をつけるため離婚届をもって東京へ戻った美和は友人の知子の流産を知らされ「元気な子供を産んで」と言われる。
離婚届を捨てられたと姑に聞かされ新居のマンションに確認しに行くが冬彦とは会えず、所在無く歩くうちに洋介とバッタリ出会う。洋介に律子と別れたから、冬彦の間にできた子を一緒に育てようと美和は言われる。2人は洋介のマンションにいると冬彦と律子が大騒ぎして訪ねくる。
第11話 姑の罠
冬彦に愛想を尽かした美和は洋介のアパートで過ごした。
翌朝、美和の父親が訪ねてきて美和の体を心配し実家に帰ってくるよう優しく言う。
一方、律子は洋介との仲が終わったにもかかわらず、洋介の留守宅に自分のものを取りに来たと言い訳しながら洋介の子供を妊娠したかもしれないと美和に告げる。
その夜、姑が美和を訪ねてき離婚について話し合いたいから冬彦のもとに戻るよう迎えに来て帰るが洋介のもとに戻れなくなってしまう。
美和は洋介の留守宅で自殺を図った律子を発見することとなる。
第12話 冬彦の狂気
律子は一命を取り留めるが、美和は律子を心配しながらも離婚を願い出るが姑と冬彦の脅しで身動きが取れずにいた。
そこへ痺れを切らした洋介がやって来て美和は連れ出されるが、美和は洋介の元へ行くのをためらい1人仙台の実家へ帰る。
姑は美和の父親に銀行融資の件で再度脅しをかけるが断られる。
美和は洋介の選手としての最後の試合を友人の知子と共に見に行き、強い決心で話し合いのために冬彦のもとに行く。そこで冬彦は姑と言い争いになり、窓ガラスを割れその破片で姑を刺してしまう。
第13話 NO SIDE!
美和の母親は練習場にいる洋介に事件のあらましを知らせに行き、父親は姑に離婚を願い出る。
洋介は会社を退職し九州にラグビーコーチができる会社に就職し美和と翌日待ち合わせをし2人で行くことを約束する。
吹っ切れた律子の渡米を洋介は見送り、美和は留置所にいる冬彦に別れの挨拶に行く。
冬彦は憑き物が取れたように落ちついていて離婚を承諾し美和に幸せになってほしいと告げる。
そして意外な言葉を言う…「ずっと前から好きだった…美和は僕の初恋の人だった」と。
2人は約束の場所で会い、暗くなるまで歩き続けながら美和はこれまでのことを思い出す。
もう思い出は必要ないこれからは俺らの始まりだと洋介は美和に言い、美和は洋介にずっとずっとあなたが好きだったと言う。
まとめ
私は元主人との結婚生活にウンザリして家に帰りたくない病と買い物依存症になりました。
当時はそれなりの収入があったのでなんとかなりましたが、ある意味自分を見失っていたころだったのだと思います。
離婚のために自立したかったけれども、不安と自信がなくいたずらに時間を過ごしていたのだと今は後悔しています。
信じられないほど、ジャズダンスにハマり渋谷の道玄坂に上りダンススタジオに週3~4日通うことで自分自身を保っていたのかもしれません。
というわけでリアルタイムでドラマ「ずっとあなたが好きだった」を見ていませんでした。
1992年(平成4年)ヒット曲
順位 | 曲名 | アーチスト |
1位 | 君がいるだけで | 米米CLUB |
2位 | 悲しみは雪のように | 浜田省吾 |
3位 | BLOWIN’ | B’z |
1992年(平成4年)高視聴率テレビドラマ
順位 | タイトル | 最高視聴率 |
1位 | ずっとあなたが好きだった | 34.1% |
2位 | 愛という名のもとに | 32.6% |
3位 | 素顔のままで | 31.9% |